ぜひご登録下さい!
変更・解除・お知らせはこちら >>
ウィーンに最初の磁器工房が誕生したのは1718年、皇室の支援を受けてクラウディウス・イノセンティウス・デュ・パキエが設立させました。
西洋初の磁器製造を実現させたマイセン窯から、陶工を呼び込んで磁器の製法をウィーンに持ち込むことから歴史が始まりました。
ウィーンで磁器工房を運営する許可を出したのは、カール6世。当時の磁器工房は、現在の市庁舎の裏にあり、「磁器通り」という地名に名残が残されています。
ウィーン磁器工房は、世界で初めて磁器でコーヒーカップを作り、世界で初めて磁器でマグカップを作りました。最高純度24金による金彩や、薄い白磁を作る技術など、いち早く新しい事に取り組み続けてきました。
1744年5月10日、工房の経営は若きオーストリア大公妃マリア・テレジアへ渡されました。皇室の管理下になったことをきっかけに、ハプスブルグ家の紋章である横二線の盾を工房のマークとして刻むようになりました。この紋章は現在もアウガルテンの商標として使用され続けています。
またこの時代、ウィーン磁器工房の技術は世界最高水準となり、画家ワトーの作品を磁器で再現できるようになるなど、大きな進展を遂げた時代となりました。
ウィーン磁器は中流階級にとってのステータスとなり、貴族にとって憧れの存在となりました。また、小さな花を散りばめたような作品も多く作られ、シンプルや清楚さを楽しむスタイルに合わせた磁器が誕生しました。
しかしながら1864年には時代の流れに翻弄され、閉窯を余儀なくされました。
1924年5月2日、閉鎖されていた伝統ある工房が復活しました。バロックやロココ、ネオクラシカル時代のフィギュリンや食器を復活させるということが、オーストリアで高い関心を呼びました。
アウガルテン宮殿に工房を移したことから、新しい呼び名はアウガルテンとされました。アウガルテンでは有名なアーティストのデザインを積極的に採用し、伝統に甘んじる事のない取り組みを続けています。
アウガルテンは今世界中から注目されるようになりました。2011年、長い改修工事を終え、アウガルテン宮殿がリニューアルとなり、新たにウィーン磁器工房の全てが分かるミュージアムもオープンしました。
それにあわせて、ウィーン旧市街地にあったショップも、オーストリアのデザイナーであるフィリップ・ブルーニーのデザインで新たにオープンし、広く若い世代にさえ受け入れられる磁器工房となりました。
新しい歴史を作り続けるアウガルテンは、今日もアウガルテン宮殿で上質な磁器を作り続けているのです。